タスクボードプラグインについて
kintone上でタスクボードの作成・表示ができるプラグインです。
同じアプリで一覧別に複数のタスクボードを作成することができます。
マニュアルでは、kintoneアプリストアの製品試作・試験管理パック「試作品タスク管理」アプリを使用して、タスクボードを表示するまでのプラグイン設定手順を説明します。
設定動画
タスクボードプラグインの基本的な設定をまとめた動画です。
動画の説明欄から見たいチャプターへすぐに飛ぶことができます。
設定方法
-
事前設定
事前設定では、タスクボードの設定前にあらかじめ設定が必要な手順を説明します。
この手順には、kintoneのサンプルアプリのフォーム設定を変更する手順を含みますが、
kintoneの操作に慣れている方や独自のアプリを作成される方は、1-7の説明のみご確認ください。
1-7はタスクボードプラグインを利用する上で必要な設定となります。- kintoneアプリストアから製品試作・試験管理パックを追加します。
kintone ヘルプを参考にアプリを作成してください。
※アプリの追加には、アプリ作成権限が必要です。
アプリ作成後「試作品タスク管理」アプリの設定を開きます。
- アプリをタスクボードで利用可能な形にカスタマイズします。
このマニュアルでは、下記点を変更しています。- 各担当者フィールド(ユーザー選択)を、文字列一行フィールドで追加
- 設定コードフィールドと試作コードフィールドを結合したフィールドを、 文字列一行フィールドの自動計算で追加
- 進捗率(数値)、タスクタイトル(文字列1行)、優先度(ラジオボタン)、非表示設定(チェックボックス)の4つのフィールドをタスク管理テーブルに追加
- 「ステータス」のラベル名を「子タスクステータス」に変更
- 「終了日付」のラベル名を「締め切り」に変更
- カスタマイズが完了したら、「フォームを保存」ボタンをクリックします。
- 一覧タブを開きます。
- +ボタンをクリックして一覧を新しく追加します。
- 一覧名を「試作タスク管理」に変更します。
- フィールドをドラッグアンドドロップで右側に並べます。
ここで並べたフィールドのうち、左から5つのフィールドがタスクボードでレコードを選択する際のキーフィールドになります。
※レコード選択ダイアログは、テーブルをタスクとする場合のみ表示されます。
レコードを識別可能なフィールドを左から順に並べてください。
- 左上の「保存」ボタンをクリックします。
- 「アプリを更新」ボタンをクリックして、「アプリを更新」ボタンをクリックしたら完了です。

- kintoneアプリストアから製品試作・試験管理パックを追加します。
- プラグイン設定画面を開く
-
アプリにプラグインを追加する
- 左上の「プラグインの追加」ボタンをクリックします。
- 現在 kintone 上に取り込まれているプラグイン一覧が表示されます。
プラグイン一覧から、タスクボードプラグインを選択(チェック)します。
注意
プラグイン一覧に該当のプラグインがない場合、事前にプラグインを kintone システム管理に追加する必要があります。
kintone ヘルプに沿って、ダウンロードセンターから取得したプラグイン(zip ファイル)を追加して下さい。
- 右下の「追加」ボタンをクリックします。
- 追加したプラグイン一覧に タスクボードプラグインが表示されていたら、完了です。
- 左上の「プラグインの追加」ボタンをクリックします。
-
プラグインの設定を行う
- 歯車アイコンから設定画面を開きます。
- 新しくタスクボードを設定する
- 基本設定を行う
- タスクを管理する粒度を選択してください。
「レコード」を選択した場合は、レコードごとにタスクが作成でき、
「テーブル」を選択した場合は、テーブルの行ごとにタスクを作成できます。
マニュアルでは、テーブルの行をタスクとするため「テーブル」を選択します。
- 「テーブル」を選択した場合のみ設定が必要な項目です。
タスクを管理するテーブルを選択してください。
以降のタスクに関する設定は、ここで選択したテーブルに属するフィールドを選択してください。
- リストにするフィールドを選択してください。
ラジオボタン、ドロップダウン、ユーザー/グループ/組織 選択、ルックアップフィールドタイプから選択できます。
- 「テーブル」を選択した場合のみ設定が必要な項目です。
テーブル外のフィールドから、グループのタイトルにするフィールドを選択してください。
グループタイトルは、レコードを識別するタイトルになります。
レコード間で一意(重複のない値)になるフィールドを設定することで識別しやすくなります。
- 「テーブル」を選択した場合のみ設定が必要な項目です。
テーブル外のフィールドから、グループの詳細を入力するフィールドを選択してください。
グループ枠から内容確認・入力ができるため、コメントやメモを登録する際にご利用いただけます。
- スイムレーンを設定する場合に必要な項目です。
スイムレーンは、リスト表示に加え、タスクをカテゴリーやチーム、プロセスの段階に基づいて分けることができる機能です。
スイムレーンにするフィールドを選択してください。 ラジオボタン、ドロップダウン、ユーザー/グループ/組織 選択、ルックアップフィールドタイプから選択できます。
- タスクのタイトルにするフィールドを選択してください。
- 任意の設定項目です。
タスクの期限にするフィールドを選択してください。
この設定を行うことで、日付範囲でのタスクの絞り込みが可能になります。
また、タスクの詳細にカレンダーアイコンと一緒に期限も表示されます。
- 任意の設定項目です。
タスクの担当者にするフィールドを選択してください。
ここはユーザー選択フィールドを選択可能です。
この設定を行うことで、ログインユーザーのタスクの絞り込みが可能になります。
また、タスクの詳細に人アイコンと一緒に担当者名も表示されます。
- 任意の設定項目です。
タスクの並び順を保存するフィールドを選択してください。
この設定を行うことで、ドラッグアンドドロップでのタスクのソートが可能になります。
並び順はフィールドで管理されるため、タスクの優先度等はチームで共有可能です。
- 任意の設定項目です。
タスクの非表示を設定するフィールドを選択してください。
この設定を行うことで、タスクの非表示機能が利用可能になります。
チェックボックスフィールドタイプから選択できます。
画像のようなフォームの最初の選択値のチェックの有無で非表示かどうかを判断します。
- 任意の設定項目です。
ダイアログで追加編集したいフィールド、タスクの詳細として表示したいフィールドを設定します。
※タスクタイトル、期限は、ここで追加しなくてもダイアログに編集/表示できます。- 「表示/編集フィールド追加」ボタンをクリックしてフィールドを追加します。
- タスクカードに表示するアイコンを追加します。未選択ですとアイコンを表示しません。
- 追加するフィールドを選択してください。
- タスクカード上に表示する場合は「表示」に☑をしてください。
また、ダイアログ上で編集場合は「編集」に☑をしてください。
- 編集するフィールドは、編集フォームの幅を指定してください。
複数行で入力する項目は、「100%」を指定すると編集しやすくなります。
- 「表示/編集フィールド追加」ボタンをクリックしてフィールドを追加します。
- カードにフィールドラベルを表示するかどうかを選択してください。
- タスクを管理する粒度を選択してください。
- サブタスクを設定する
この手順では、タスクに対してさらに細かい粒度のサブタスクを管理するための設定を行います。
この設定によって、タスク上にチェックリスト式にサブタスクを管理したり、ダイアログでサブタスクを作成したりすることができるようになります。
サブタスクはテーブルで管理します。
あらかじめサブタスクのタイトル、ステータスを保存するテーブル(下記イメージ)を用意してください。
- サブタスクを管理する場合は「設定を有効にする」にチェックしてください。
注意
サブタスク設定は、タスクを管理する粒度が「レコード」の場合のみご利用いただけます。
- サブタスクを管理するテーブルを選択してください。
以降のタスクに関する設定は、ここで選択したテーブルに属するフィールドを選択してください。
- サブタスクのタイトルにするフィールドを選択してください。
- サブタスクのステータス(未完了or完了)を設定するフィールドを選択してください。
チェックボックスフィールドタイプから選択できます。
フォームの最初の選択値のチェックの有無で完了かどうかを判断します。
- サブタスクを管理する場合は「設定を有効にする」にチェックしてください。
- 表示レイアウトを設定する
この手順では、タスクボードの高さや幅といったレイアウトを変更するための設定を行います。
設定によって、タスクボードの幅を画面幅で調整したり、タイトルのフォントサイズを変更したりすることができます。- タスクボードの列の高さを指定して下さい。
画面の何パーセントを高さとするかで指定できます。
100%(デフォルト値)にすることで、スクロールせず表示できる最大の高さになります。
ご利用端末の画面幅に合わせて縮小/拡大します。
- リストの幅を指定してください。
画面の何パーセントを幅とするか、もしくはpx指定が可能です。
100/リスト数(%)とすることで、スクロールせず表示できる均等幅になります。
%指定の場合は、ご利用端末の画面幅に合わせて縮小/拡大します。
- グループとスイムレーンの高さを設定します。
「グループ/スイムレーン高さを画面の高さに固定する」にチェックをすると、各高さを自動で画面の高さから均等に調整します。
- グループの高さを指定して下さい。px単位で高さを指定できます。
- スイムレーンの高さを指定して下さい。px単位で高さを指定できます。
※グループとスイムレーンの両方を設定する場合は、設定は無効となり、グループの高さから均等に高さを調整します。
- 各カテゴリ(リスト/グループ)のフォントサイズを指定して下さい。
ご利用のブラウザによって最小フォントサイズの制限がございます。
最小フォントサイズよりも小さい値を指定しても反映されませんのでご注意ください。
- スイムレーンのフォントサイズを指定して下さい。
ご利用のブラウザによって最小フォントサイズの制限がございます。
最小フォントサイズよりも小さい値を指定しても反映されませんのでご注意ください。
- 同様にタスクタイトルのフォントサイズ、タスク詳細のフォントサイズを指定して下さい。
カテゴリのフォントサイズと同様、ご利用のブラウザによって最小フォントサイズの制限がございます。
- タスクカードのデザインを指定して下さい。
カードが浮いたようなデザインにする場合は、「立体的で影のあるデザイン」を選択してください。
- タスクボードの列の高さを指定して下さい。
- リスト、グループ、スイムレーンの色設定を行う
この手順では、リストやグループ、スイムレーンの色を変更するための設定を行います。
ステータス別にリスト色を設定したり、枠の色を初期色から変更したりすることができます。- リストの初期色を設定します。
「背景色」ボタンをクリックして背景色を指定します。文字色も同様に設定します。
「初期値に戻す」ボタンで、初期色に戻すことが可能です。
- リスト別に色を指定します。
「色設定追加」ボタンをクリックして、変更するリストと変更後の背景色、文字色を選択してください。
- グループの初期色を設定します。
「背景色」ボタンをクリックして背景色を指定します。文字色も同様に設定します。
「初期値に戻す」ボタンで、初期色に戻すことが可能です。
- スイムレーンの初期色を設定します。
「背景色」ボタンをクリックして背景色を指定します。文字色も同様に設定します。
「初期値に戻す」ボタンで、初期色に戻すことが可能です。
- スイムレーン別に色を指定します。
「色設定追加」ボタンをクリックして、変更するリストと変更後の背景色、文字色を選択してください。
- リストの初期色を設定します。
- タスクの条件色設定を行う
この手順では、条件によってタスクの色を変更するための設定を行います。
タスクボード上で条件に合致した場合に文字色、背景色を変更します。
条件色は、上位の項目が優先されます。 - リストの折りたたみ・非表示を行う
この手順では、リストやグループ、タスクを折りたたんで表示したり、非表示にしたりするための設定を行います。
折りたたみ・非表示を設定することで、不要な情報を縮小して必要な情報を見やすくすることができます。- タスクボード表示時に折りたたまれた状態にするリストを設定します。
「折りたたみリスト追加」ボタンをクリックします。
リストを折りたたむ場合は、「折りたたむ」、非表示にする場合は「非表示」を選択してください。
※テーブルをご利用時は折りたたみができません。
- 「テーブル」を選択した場合のみ設定が必要な項目です。
タスクボード表示時に折りたたまれた状態にするグループを設定します。
図のようなチェックボックスフィールドをあらかじめ作成し、フィールド選択することで
グループ別に折りたたみの設定が可能です。
- タスクボード表示時に折りたたまれた状態にするスイムレーンを設定します。
「折りたたみレーン追加」ボタンをクリックします。
リストを折りたたむ場合は、「折りたたむ」、非表示にする場合は「非表示」を選択してください。
- タスクボード表示時にタスク詳細を折りたたまれた状態にするタスクを設定します。
図のようなチェックボックスフィールドをあらかじめ作成し、フィールド選択することで
タスク別に折りたたみの設定が可能です。
- タスクボード表示時に折りたたまれた状態にするリストを設定します。
- 定型的な操作を自動化する
この手順では、タスクボード上で自動で処理を実行することができるトリガーとアクションの設定を行います。
設定によって、タスクのステータス変更時に他のフィールドを自動で入力したり、ダイアログを開いて入力を要求したりすることができます。

- 「ルールを追加」ボタンをクリックします。設定ダイアログが表示されます。


- ルール名を設定します。ここで設定したルール名は、自動ルールのタイトルとして表示されます。

- 説明を任意で入力します。
引継ぎ事項や注意点を記載することで、他の管理者が内容を把握しやすくなります。

- トリガーを設定します。ここでは自動化アクションを実行するきっかけを設定します。
※現在は、「カードが移動されたとき」トリガーのみとなります。

- 「カードが移動されたとき」トリガー設定
カードが移動されたときに自動化アクションを実行することが可能です。- トリガーの種類を「カードが移動されたとき」に設定します。

- 移動元リストを任意で設定します。
設定しない場合は、すべてのリストが対象となります。
※アクションが「入力を要求する」の場合は、移動元リストの設定はできません。

- 移動先リストを任意で設定します。
ドラッグアンドドロップもしくは、ダイアログで値を変更した際に対象とするリストを設定します。

- トリガーの種類を「カードが移動されたとき」に設定します。
- 「カードが移動されたとき」トリガー設定
- アクションを設定します。ここではトリガーを機に実行する処理を設定します。

- 値を自動で入力・変更したい
→ 「レコード値を変更する」アクション設定に進んでください - ダイアログを表示して、フィールドに入力させたい
→ 「入力を要求する」アクション設定に進んでください
- 「レコード値を変更する」アクション設定
カードが移動されたときに、自動でアサインしたり、日時をセットしたりする設定を行います。
- アクションの種類を「レコード値を変更する」に設定します。

- 自動で入力するフィールドを選択します。
今回の場合は、「完了日」フィールドに自動で日付を入力します。

- 入力する値を指定します。
今回の場合は、変更日時を入力するため「変更日(今日)から」を指定します。
日付・日時フィールドの場合は、「変更日」起点だけではなく「既に入力されている日付」起点でも入力可能です。

- ※日付・日時フィールドのみ任意で設定
変更日時や入力日時の前後で日付を指定する場合は、「±するスケール数」「スケール」「前後」を指定します。
例えば、変更後から1週間後の日付を入力する場合は、「1」「週」「後」を指定します。

- アクションの種類を「レコード値を変更する」に設定します。
- 「入力を要求する」アクション設定
カードが移動されたときに、ダイアログを表示してフィールドの入力を要求する設定を行います。
ダイアログにて必須入力項目が入力されない場合は、移動がキャンセルされます。
- アクションの種類を「入力を要求する」に設定します。

- 入力を要求したいフィールドを指定します。※基本設定 > 編集フィールド に含まれない項目を指定して下さい。
ここで指定したフィールドは、条件を満たした際に必須入力としてダイアログに表示されます。

- 条件を指定します。トリガーとアクションの真ん中に表示される歯車マークをクリックしてください。

- 「条件追加」ボタンより条件を指定します。
100万円以上の時にアクションを実行する場合は、以下のように設定します。

- アクションの種類を「入力を要求する」に設定します。
- 値を自動で入力・変更したい
- 「ルールを追加」ボタンをクリックします。設定ダイアログが表示されます。
- 歯車アイコンから設定画面を開きます。
- プラグインの設定を保存する(必須)
- プラグインの設定を他のアプリで使用する
対応フィールド
下記は、タスクボードに対応・非対応のフィールド一覧です。
タスクはレコードもしくはテーブルのフィールドから作成できます。
| フィールド | グループ タイトル項目 |
リスト/スイムレーン 項目 |
タスク表示 /編集項目 |
タスク タイトル項目 |
期限 フィールド |
(自動化ルール) レコード値変更 フィールド |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 作成者 | × | × | 〇 | × | - | - |
| 作成日時 | × | × | 〇 | × | - | - |
| 更新者 | × | × | 〇 | × | - | - |
| 更新日時 | × | × | 〇 | × | - | - |
| 文字列(1 行) | 〇*1 | 〇*2 | 〇*1 | 〇*1 | × | 〇 |
| リッチエディタ― | × | × | × | × | - | × |
| 文字列(複数行) | 〇 | × | 〇 | 〇 | - | × |
| 数値 | 〇 | × | 〇 | 〇 | - | 〇 |
| 計算 | 〇 | × | 〇 | 〇 | × | × |
| ラジオボタン | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | - | 〇 |
| チェックボックス | × | × | 〇 | × | - | × |
| 複数選択 | × | × | 〇 | × | - | × |
| ドロップダウン | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | - | 〇 |
| 日付 | × | × | 〇 | × | 〇 | 〇 |
| 時刻 | × | × | 〇 | × | × | × |
| 日時 | × | × | 〇 | × | 〇 | 〇 |
| 添付ファイル | × | × | × | × | - | × |
| リンク | × | × | 〇 | × | - | × |
| ユーザー選択 | × | 〇 | 〇 | × | - | 〇 |
| 組織選択 | × | 〇 | 〇 | × | - | 〇 |
| グループ選択 | × | 〇 | 〇 | × | - | 〇 |
| ルックアップ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | - | 〇 |
*1 自動計算に対応しています。
タスクに表示する項目は内容の更新ととともに画面上に反映しますが、グループタイトルはリロードをかけないと反映されません。
*2 ルックアップのコピーフィールドのみに対応しています。タスクの追加・ステータス変更は行われません。
注意事項
- 新たにアプリにフィールドを追加した際は、一度アプリの保存を行ってください。
プラグイン設定で選択するフィールドは、アプリの保存後に反映されます。 - モバイルに対応しています。
- ゲストスペースに対応しています。
- 動作テスト環境での変更は、運用環境にも反映されます。
