はじめに

この操作マニュアルは、kinveniガントチャートの操作方法を紹介し、効果的な活用を支援するためのガイドです。
初心者から上級者まで、現場でガントチャートを利用するユーザーを対象としています。
ガントチャートプラグインをアプリに導入していない場合は、ガントチャートプラグイン設定手順書をご活用ください。


操作マニュアル

ガントチャートでご利用いただける機能を下記エリアごとに分けて説明を行います。

  1. kintoneアプリツールバー
  2. ガントチャートヘッダー
  3. ガントチャート管理項目(左側)
  4. ガントチャートタイムライン(右側)
ガントチャート全体イメージ
  1. kintoneアプリツールバー
    ここではkintoneのアプリツールバーエリアのプラグインに関連する下記機能をご説明します。
    1. 一覧選択
    2. 絞り込みボタン
    kintoneヘッダーイメージ
    1. 一覧選択
      ここでは表示する一覧を切り替えることが可能です。
      kinveniガントチャートプラグインでは、複数の一覧にガントチャートを設定することが可能です。
      図のように年度を分けて一覧を作成することで、簡単に年度を切り替えたガントチャートを表示することができます。
      一覧の作成方法は、kintoneヘルプ 「一覧を設定する」をご確認ください。
      一覧選択画面
    2. 絞り込みボタン
      ここでは、ガントチャートに表示する行を絞り込んだり、並び順を変えたりすることが可能です。
      図は、プロジェクトが「作業中」の行を絞りこみ、プロジェクトNo.で並び替える設定例です。
      ここで設定した内容をブックマークすることで、次回再設定する手間を省くことも可能です。
      レコードを絞り込む方法は、kintoneヘルプ 「一覧に表示するレコードを絞り込む」をご確認ください。
      ブックマークを設定する方法は、kintoneヘルプ 「ページのブックマーク」をご確認ください。
      絞り込み画面
  2. ガントチャートヘッダー
    ここではガントチャートのヘッダーエリアに配置されている下記機能をご説明します。
    1. タスクフィルター
    2. PDF出力ボタン
    3. その他設定
    ガントチャートヘッダーイメージ
    1. タスクフィルター
      表示するタスクを絞り込むことができる機能です。
      「絞り込み」ボタンをクリックすることで、絞り込みフィルターが表示されます。
      各フィルターで入力・選択することで、タイムラインに絞り込みが適用され、タスクがある行のみ表示されます。
      ※初期に表示される選択肢の数には制限があります。フィルター内に選択肢の一部を入力することで、表示されていない選択肢も表示されます。
      タスクフィルターの設定方法は、ガントチャート設定マニュアル 「タスクの絞り込みを設定する」をご確認ください。 タスクフィルター表示画面
      タスクフィルター絞り込み画面
    2. PDF出力ボタン
      現在表示しているガントチャートをPDF出力できるボタンです。
      「ダウンロード」ボタンをクリックすることで、PDF出力設定ダイアログが表示されます。
      クリック時点でのガントチャート表示期間が出力期間となりヘッダーやフッターの設定が可能です。
      PDF出力ボタンの表示方法は、ガントチャート設定マニュアル 「コントロールパネル、PDF出力ボタンを設定する」をご確認ください。
      表示期間の変更方法は、コントロールパネル機能をご確認ください。
      PDF出力ダイアログ画面
    3. その他設定
      ご利用ユーザーのブラウザ単位で設定できる他機能の設定です。
      • ツールチップ表示設定
        ツールチップは、タスクをクリックしたときに表示される、タスク詳細を確認できる吹き出しの設定です。 3点ボタン(・・・)から、「ツールチップ表示設定」>「表示項目」を選択します。
        表示される項目からツールチップに表示したい項目を選択することで、選択した項目を表示することができます。
        表示される順は、「表示項目」設定で選択した順です。
        ツールチップ表示設定画面
      • 後続タスクの移動
        ※依存関係設定をご利用の場合に、メニューが表示されます。
        追従設定が「許可しない」になっている場合の後続タスクの移動を制御することができます。
        「すべて移動する」の場合、先行タスクに依存関係のあるすべての後続タスクがまとめて移動します。
        「フィールド値に従う」の場合、連動しない設定にしている後続タスクは移動しません。
        初期値は、ガントチャート設定マニュアル 「タスクの依存関係を設定する」で変更可能です。
        追従しない後続タスクの移動画面
      • 行の追加アクション
        ※行の複製ボタンを表示している場合に、メニューが表示されます。
        行を複製時に、タスクもまとめて複製するかどうかを選択できます。
        「新規追加」の場合は、タスクをコピーせず新しい行を追加、
        「再利用」の場合は、タスクをコピーして新しい行を追加します。
        追従しない後続タスクの移動画面
  3. ガントチャート管理項目(左側)
    ここではガントチャート管理項目(左側)に配置されている下記機能をご説明します。
    1. コントロールパネル
    2. 管理項目スクロールボタン
    3. 区切り位置調整バー
    4. 管理項目
    ガントチャート左パネルイメージ
    1. コントロールパネル
      表示日付やスケールを変更できる機能です。
      ガントチャートの左端にある三本線のボタンをクリックすることで表示することができます。
      コントロールパネルにはいくつか機能があるため、それぞれ下記に紹介します。
      コントロールパネル表示画面 コントロールパネル機能紹介画面
      1. スケール変更ボタン
        表示するスケールを変更できる機能です。
        表示可能なスケールは 年 > 半期 > 四半期 > 月 > 週 > 日 > 時間 > 30分 > 分 です。
        +(プラス)ボタンをクリックすると、スケールを拡大します。日単位の場合は時間単位の表示に切り替わります。
        また、-(マイナス)ボタンをクリックすると、スケールを縮小します。日単位の場合は週単位の表示に切り替わります。
        初期表示時のスケールの設定方法は、ガントチャート設定マニュアル 「表示レコード件数、日付範囲、タスクの入力形式、改行、ソートを設定する」をご確認ください。
        スケール変更機能紹介画面
      2. 日付範囲の設定ボタン
        タイムラインの表示範囲を変更できる機能です。
        コントロールパネル上の四角い検索アイコンのついたボタンをクリックすると、日付範囲を変更できるダイアログが表示されます。
        ダイアログでは、タイムラインの開始日付と、表示範囲(〇ヵ月、〇週間等)を指定することが可能です。
        上記を設定の上、「適用」ボタンをクリックすることで、タイムラインの表示範囲が変更されます。(ユーザーのブラウザ単位で設定)
        図の例では、2024/4/21から1ヵ月と指定することで、2024/4/21~2024/5/20の期間を設定しています。
        また、「初期値に戻す」ボタンでは、ガントチャートを初めて表示した際の表示範囲に戻すことが可能です。
        ガントチャートを初めて表示した際の表示範囲の設定は、ガントチャート設定マニュアル 「表示レコード件数、日付範囲、タスクの入力形式、改行、ソートを設定する」をご確認ください。

        attention 注意

        表示範囲が広すぎると、日付ヘッダーの表示が省略されます。
        日付が表示されない場合は、日付範囲の設定ボタンから「表示範囲」の値を小さくしてください。

        日付範囲の変更画面
      3. 日付移動ボタン
        プラグイン設定で設定した移動量で日付移動できる機能です。
        左矢印ボタンをクリックすると、日付が過去の方向に一定量移動します。
        また、右矢印をクリックすると、日付が未来の方向に一定量移動します。
        日付移動後はユーザーのブラウザ単位で表示日付を保持するため、次回も変更後の日付表示範囲を確認することが可能です。
        もし初期設定の基準日に戻る場合は、真ん中のカレンダーボタンをクリックしてください。
        日付の移動量の設定は、ガントチャート設定マニュアル 「コントロールパネル、PDF出力ボタンを設定する」をご確認ください。
      4. リロードボタン
        ガントチャートのみを構成しなおす際にご活用いただける機能です。
        ブラウザのリロード機能よりも早くデータを反映させることが可能です。
    2. 管理項目スクロールボタン
      管理項目をスクロールするように項目を折りたたむことができるボタンです。
      管理する項目が多く、ガントチャート右領域下に項目が隠れてしまっている場合にご活用いただける機能です。
      右矢印のボタンをクリックすると、一番左端の管理項目がスライドし非表示になります。
      また、真ん中のボタンをクリックすることで表示位置を初期表示に戻すことができます。
      管理項目のスクロール画面
    3. 区切り位置調整バー
      バーをドラッグもしくは矢印ボタンをクリックすることで、管理項目の表示領域を調整することができます。
      調整後は、ユーザーのブラウザ単位で位置が保存されます。
      また、初期表示時の幅はプラグイン設定で設定することが可能です。
      設定方法は、ガントチャート設定マニュアル 「表示レイアウトを変更する」をご確認ください。
    4. 管理項目
      単一もしくは複数のタスクを管理する項目です。列幅はドラッグアンドドロップで変更可能です。
      表示項目は、kintone一覧設定より自由にカスタマイズすることができます。
      また、左端のアイコンボタンよりレコード詳細画面への遷移、管理項目の編集、行削除が可能です。
      ※行削除を行うと復元はできません。
      管理項目は、kintoneヘルプ 「一覧を設定する」より変更ください。
  4. ガントチャートタイムライン(右側)
    ここではガントチャートタイムライン(右側)に配置されている下記機能をご説明します。
    1. タイムライン
    2. タスクバー
    3. 日付移動ボタン
    ガントチャート右パネルイメージ
    1. タイムライン
      タイムライン上では下記機能がご利用いただけます。
      また、タイムラインの行高やタスクの高さは調整することが可能です。設定方法は、ガントチャート設定マニュアル 「表示レイアウトを変更する」をご確認ください。
      • タスクの作成
        タスクの開始日から終了日までマウスでドラッグ&ドロップすることでタスクを作成可能です。
        行内に複数のタスクを作成することができます。
        タスクの作成画面
      • タスクのコピー
        Ctrlキーを押しながら、マウスでドラッグすることでタスクを範囲選択することが可能です。
        選択した状態で「コピー」メニューをクリックして、選択されたタスクをコピーします。
        コピー後は、貼り付けしたい行の日付で右クリック「貼り付け」メニューを選択することで、複製ができます。
        タスクの範囲選択画面 タスクのコピー画面
    2. タスクバー
      タスクバーでは下記機能がご利用いただけます。
      タスクに関する設定方法は、ガントチャート設定マニュアル 「タスクの入力設定を行う」をご確認ください。
      • 期間変更
        タスクの左右をドラッグすることで期間を延縮することが可能です。
        またタスクをドラッグすることで、期間を変えず日付移動も可能です。
        タスクバーの期間変更画面
      • タスクの編集
        タスクをクリックすると表示されるツールチップから編集が可能です。
        編集(鉛筆)アイコンをクリックすると、編集ダイアログが表示されます。
        編集ダイアログで必要事項を入力後、「適用」ボタンをクリックすることで内容が反映されます。
        タスクバーの編集画面
        タスクバーの編集ダイアログ画面
      • タスクの複製
        タスクをクリックすると表示されるツールチップからコピーが可能です。
        コピーアイコンをクリックすると、クリックしたタスクをコピーすることができます。
        コピー後は、貼り付けしたい行の日付で右クリック「貼り付け」メニューを選択することで、複製ができます。
        タスクバーの削除画面
      • タスクの削除
        タスクをクリックすると表示されるツールチップから削除が可能です。
        削除(ゴミ箱)アイコンをクリックすると、削除されます。
        すぐに削除が実行されるため、削除しても問題ないか確認してからメニューをクリックしてください。
        ※レコードの履歴から復元可能です。
        タスクバーの削除画面
      • タスクの追従・固定
        関連するタスクをまとめて期間移動する「追従」機能やタスクを移動できないようにする「固定」機能を設定することが可能です。
        設定されているタスクは図のような表示になります。
        編集ダイアログで、タスクごとに「追従」機能、「固定」機能をON/OFFすることが可能です。
        タスクバーの追従画面
        タスクバーの固定画面
      • タスクの依存関係の作成・解除
        タスクをホバーすると表示される白丸アイコンからタスクの依存関係の作成が可能です。
        白丸アイコンをマウスでドラッグし、後続タスクの白丸アイコン上でドロップすることで、依存線が追加されます。
        依存関係のあるタスクは先行タスクの移動時に、後続タスクをまとめて移動可能です。
        依存関係は、後続タスクをクリックすると表示されるツールチップから解除が可能です。

        attention 注意

        依存関係を設定した先行タスクを削除する際は、依存関係を解除してから削除してください。
        解除しない場合は、削除できない仕様となっております。
        またタスクの削除で、削除テーブル行より後のタスクの依存関係がずれる可能性がございます。
        依存関係がずれた場合は、依存関係を解除して作成しなおしてください。

        タスクバーの依存関係画面
        タスクバーの依存関係画面
    3. 日付移動ボタン(固定移動)
      表示日付を過去や未来に移動できる機能です。
      左矢印をクリックすると、日付が過去の方向に一定量移動します。
      また、右矢印をクリックすると、日付が未来の方向に一定量移動します。
      移動量は、表示スケールによって異なります。
      移動量をカスタマイズしたい場合は、コントロールパネル機能の移動ボタンをご利用ください。