はじめに

このチュートリアルは、アプリの作成からガントチャートのタスクを追加・表示できるまでの設定の流れを kintone のサンプルアプリを利用して説明しています。
初めて kintone を利用する方やガントチャートの構成を事前に理解して取り組みたい方向けのマニュアルです。
チュートリアルを実施して、もっとガントチャートの機能を有効活用したいと思った方は、ガントチャートプラグイン設定手順書をご活用いただければと思います。

チュートリアルの事前準備

ガントチャートプラグインの初期設定やチュートリアルを進めるためのサンプルアプリの作成手順を説明します。

プラグインのインストール

注意

プラグインのインストールにはシステム管理権限が必要です。
1. ポータル画面上部の設定アイコンをクリックします。
2. 表示されるメニューから [ kintone システム管理 ] をクリックします。kintone システム管理画面が開きます。
3. 「その他」の [ プラグイン ] をクリックします。
4. 画面左上の [ 読み込む ] をクリックします。
5. [ 参照 ] をクリックし、ダウンロードしたガントチャートプラグインのファイル「kintone-plugin-gantt-prod-vx-x-x.zip」を選択します。
6. [ 読み込む ] をクリックします。
7. 一覧に「ガントチャートプラグイン Pro」または「ガントチャートプラグイン Lite」が追加されれば完了です。
アプリの作成
今回は kintone に事前に用意されているサンプルアプリを利用します。
サンプルアプリは、アプリのひな型です。そのまま使うことも、デザインや設定を変更して使うことも可能です。
1. ポータル画面上部のオプションアイコンをクリックします。
2. 表示されるメニューから「アプリを作成」をクリックします。アプリストアが開きます。
3. 左上の検索ボックスで「工程流動」と入力します。
4. 「生産進捗管理（工程流動）」というアプリが出たら [ このアプリを追加 ] をクリックします。
5. [ 追加 ] をクリックします。
6. 「アプリが追加されました！」という吹き出しが出たらアプリの作成ができています。
7. 追加した「生産進捗管理（工程流動）」アプリをクリックして開きます。
8. 「生産進捗管理（工程流動）」アプリにサンプルデータが表示されていれば事前準備は完了です。

チュートリアル

チュートリアル事前準備で追加した「生産進捗管理（工程流動）」アプリにガントチャートプラグインを設定し、
工程をガントチャートで見えるようになるまでの手順を説明します。

ガントチャート用にアプリをカスタマイズする
1. アプリ右上の歯車アイコンボタンをクリックします。
2. 作成済みのフィールドを編集し、ガントチャートの開始日付と終了日付として利用する手順を説明します。
  工程フローテーブルの [ 投入日_予定 ] フィールドのメニューで「設定」をクリックします。
3. フィールド名を「投入_開始日付」に変更します。
4. [ 保存 ] ボタンをクリックしてください。
5. 保存されると表示名が変更されます。
6. 同様の設定手順で [ 投入日_実績 ] フィールドのフィールド名を「投入_終了日付」に変更します。
7. 表示名が変更されたことを確認します。
8. アプリに変更を適用します。[ アプリを更新 ] ボタンをクリックします。
9. 確認ダイアログが表示されるので、[ アプリを更新 ] ボタンをクリックします。
10. アプリの更新が始まります。完了すると、未納品一覧画面が表示されます。
  「工程フロー」列の「表示する」をクリックし、工程フローのテーブル情報を表示します。
  3列目の見出しが「投入_開始日付」に、4列目の見出しが「投入_終了日付」となっていれば正しく設定変更が出来ています。
生産進捗管理（工程流動）アプリへプラグインを追加する
1. アプリ右上の歯車アイコンボタンをクリックします。
2. 設定タブをクリックします。
3. カスタマイズ／サービス連携の [ プラグイン ] をクリックします。
4. [ 追加する ] ボタンをクリックます。インストール済みのプラグイン一覧が表示されます。
5. 「ガントチャートプラグイン」にチェックをします。
6. 右下の [ 追加ボタン ] をクリックします。
7. 画面上部にメッセージが表示されれば、プラグインの追加は完了です。
ガントチャートのタスクを設定する
kinveniガントチャートは、下記のようなデータ構造となっています。
- kintone 1レコードがガントチャートの1行
- kintoneテーブルフィールドの1行がガントチャートの1タスク
【参考】kintoneのレコードとガントチャートの関係

ここでは、ガントチャート上で表示するタスクとkintoneアプリのフィールドの紐づけを行います。
1. プラグイン設定を開きます。
2. 「新しい設定」ボタンをクリックします。
3. [ 設定内容を編集してください ] をクリックします。
4. [ ガントチャートを追加するViewの選択 ] をクリックしてください。
5. どの一覧でガントチャートを表示するかを選択します。ここでは「未納品一覧」をクリックします。
6. [ タスクフィールド設定 ] をクリックします。
7. フォーム上に配置したテーブルフィールドの中から、どれをガントチャートのタスクとして表示するかを決める手順を説明します。
  [ タスク管理のテーブル選択 ] をクリックします。
8. 事前に作成済みの「工程フロー」フィールド（テーブルフィールド）をクリックします。
9. [ タスクタイトルフィールド選択 ] をクリックします。
10. タスクに表示する作業タイトルを設定します。各製品の作業を工程別に表示したいので、「工程名」フィールドを選択します。
11. タスクの開始日を設定する為、「タスク期間開始フィールド選択」をクリックします。
12. 今回は、投入日の作業進捗を管理するため「投入_開始日付」フィールドをクリックします。
13. タスクの終了日を設定する為、「タスク期間終了フィールド選択」をクリックします。
14. 今回は、投入日の作業進捗を管理するため「投入_終了日付」フィールドをクリックします。
15. これで必須項目の指定が全て完了しました。画面下部にある [ 設定を保存 ] ボタンをクリックします。
16. 画面左下にメッセージが表示されればプラグインの設定は保存されています。
アプリを更新する
1. [ アプリの設定 ] をクリックします。
2. アプリの設定画面が表示されます。
  アプリに変更を適用します。[ アプリを更新 ] ボタンをクリックします。
3. 確認ダイアログが表示されるので、[ アプリを更新 ] ボタンをクリックします。
4. アプリの更新が始まります。完了すると「未納品一覧」画面が表示されます。
  データのリスト表示ではなく、ガントチャート表示がされていればプラグインの設定が正しく反映されています。
ガントチャートの動作確認
1. ガントチャートの任意の場所で、マウスを水平にドラック＆ドロップします。
2. タスク入力の為のダイアログが表示されます。「工程名」フィールドに任意のタスク名を入力し、「適用」ボタンをクリックします。
3. タスクが追加されれば正しく動作しています。

おわりに

お疲れ様でした。ガントチャートプラグインを使って、工程管理や日程管理を共有し、業務改善に役立ててください。