- お客様事例
- 鍋屋バイテック会社
鍋屋バイテック会社様
kintone×ガントチャートの活用で製造計画の調整時間を大幅に短縮
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CISオリジナルkintoneプラグイン
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製造業
“終始、気軽に相談できるCISさんの存在が心強かったです。”
別品鋳物事業部
森 淳吾様
鍋屋バイテック会社はCISオリジナルkintoneプラグイン「kinveni(キンビニ)シリーズ:ガントチャート」(以下、ガントチャートプラグイン) の導入により、これまで表計算ソフトで行っていた業務をkintone*での運用に置き換え、業務の効率化と迅速な情報共有を実現しました。そこで今回、kintoneアプリ管理者の別品鋳物事業部 森氏とアプリを利用する立場の同部 長谷川氏に、導入の経緯から導入後の効果までお話を伺いました。
*kintone‥サイボウズ株式会社が提供する業務アプリ開発のためのクラウドサービス
1.お客様ご紹介
Q:まず、鍋屋バイテック会社とはどのような会社なのか、業務内容や社風などお聞かせください。
A:私たちは、機械要素部品の製造、販売を行う企業です。以下のような特長があります。
1. 取扱製品:電動機器モーターなどの回転を伝える機器、人間と機械をつなぐレバーやノブ、リニアレールやリニアガイドに関する関連部品など
2. 拠点:岐阜県の関市と美濃市に工場があり、営業拠点は東京や大阪、関市にある本社が兼ねている
3. 社風:社内コミュニケーションがフラットで、役職に関係なく従業員同士は「さん」付けで呼び合う風通しの良い会社文化
2.導入背景
表計算ソフトを使ったスケジュール管理の限界
Q: ガントチャートプラグイン導入前の課題についてお聞かせください。
A: 新製品開発時に以下のような潜在的な課題を抱えていました。
1. 既製品と新製品の生産計画の違い:既製品は基幹システムのスケジュールデータを元に計画が立てられるが、新製品の場合は基幹システムにデータがなく、表計算ソフトでスケジュールを作成していた。
2. 表計算ソフトを使ったスケジュール管理の限界:セルを塗りつぶしているだけでは、期間や作業量がデータ化されない為、工程の重なりや作業負荷などが不透明だった。
3.プラグイン選定理由
決めては“必要十分な機能”と“業務改善の容易性”
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▲別品鋳物事業部 森氏
Q: 森さんは、展示会に足を運んで課題解決に適したソフトウェアを探しておられましたね。結果、弊社のガントチャートプラグインをご導入いただきましたが、どんな点が決め手でしたでしょうか?
A: 最初は、プロジェクト管理ソフトか生産管理ソフトのどちらかを導入するつもりでした。ですが、プロジェクト管理ソフトの担当者からは生産管理ソフトが良いと言われ、逆に生産管理ソフトの担当者からはプロジェクト管理ソフトが良いと言われて判断ができずにいました。
“もはや初めからシステム開発するしかない!”と考えていた時に、CIS社からプラグインの提案があり、下記理由から採用を決めました。
● すでにガントチャートで管理するイメージが頭にあったため、ガントチャートプラグインのイメージがピッタリだった。
● 他のガントチャートソフトは多機能であるがゆえに複雑だったが、CISのガントチャートプラグインは我社にとって必要十分な機能が実現されており、すぐ使えそうだった。
● ノーコードツール“kintone”上で動作するため、自社内での変更が容易に可能となり、素早い業務改善を継続的に行えそうだった。
4.運用開始までの道のり
早期改善を最優先したシステム導入
Q: 運用開始までどのぐらいかかったかとどのように準備を進めたかを教えてください。
A: 4ヵ月程度で運用を開始できました。具体的には以下のように進めました。
● 3か月間は、現場メンバーにガントチャートプラグインを触ってもらい、業務に使えるか評価
● 業務に使えると判断したものの、いくつか出た要望のカスタマイズが可能かをCISと協議
● 1ヵ月間で、2回のカスタマイズを行い、運用を開始
最後の1ヵ月でいくつかの要望に対応したことで、現場メンバーが積極的に使ってくれたのが嬉しく、とても印象に残っています。
Q: 運用が安定するまでの間、どんなことに苦労しましたか?
A: 要望が多く、開発費用の心配がありましたが、早期改善こそが重要と考え、改善を進めました。
また、システム導入に反対意見が出る心配もありましたが、現場メンバーの作業効率が良くなり、自ら積極的に使ってくれた為、問題はありませんでした。終始、気軽に相談できるCISさんの存在が心強かったです。相談した際は、すぐ解決策を提示してくれ、大変有り難かったです。
5.導入効果
製造計画にかかる工数が約20%減
Q: ガントチャートプラグインの導入は、どのような業務改善に効果がありましたか?
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▲別品鋳物事業部 長谷川氏
A: 以下のような、いろいろな効果がありました。
1. 工程の見える化: 組織内で工程が可視化された。
2. 製造計画の変更と調整の容易化:マウスのドラッグ操作で計画変更が容易になり、工程の矛盾がなくなった。
3. チェック時間の短縮:チェック作業にかかる時間が短縮され、製造計画の管理がスムーズに行えるようになった。
4. 鋳造型管理アプリとの連携:データ連携が出来るようになったことで、データ転記の手間がなくなった。
5. 集計の容易化:kintoneの機能を活用し、作業時間の集計が簡単に行えるようになった。
A: またノーコードツールであるkintoneのプラグインであることで以下の効果がありました。
1. To-do表の不要化:ガントチャートプラグインを活用したアプリを自分たちで改善し、To-do機能をつけた。これによりTo-Do表が不要になった。
2. 操作性が向上し、且つ、直観的に操作が可能となったことで、属人化が排除できた。
6.今後の展望
継続的な改善とkinveniの利用拡大
Q: kintoneやkinveniについて今後考えていることはありますか?
A: 下記のようなことを考えています。
1. 他の業務への活用:kintoneやガントチャートプラグインを他の業務にも導入し、業務改善を進めたい。ちょっとした業務や部署特有の業務など、基幹システムで扱うには規模感が合わないような業務に活用したい。
2. アプリの改善とカスタマイズ:アプリの改善やカスタマイズを続け、さらなる使いやすさを追求したい。ガントチャート以外のkinveniプラグインも導入していきたい。
3. 運用体制の確立:長期的な運用に向けて、データのバックアップや運用体制を確立し、これまで以上に安定した運用を目指したい。
会社名:鍋屋バイテック会社
URL:https://www.nbk1560.com/
事業内容:
1560年(永禄3年)創業。伝動・制御・位置決め・ハンドリングのための機械要素部品の開発・製造・販売を行う。
CIS担当者
“鍋屋バイテック会社様は、業務改善にとても積極的で、新システムに関しても多くのアイデアを提供していただきました。ローコード開発ツールによって簡単にシステムが作れるようになりましたが、さらにビジネス環境は急速に変化しており、現場が自主的に業務を改善していくことが求められます。私たちは、お客様ご自身でシステムをカスタマイズし、業務を改善できる仕組みづくりをお客様と共に取り組んでいきます。”