- お客様事例
- サンエス株式会社
サンエス株式会社様
CISのQR読み取りプラグインを活用した照合システムで原材料の管理レベルを向上
-
CISオリジナルkintoneプラグイン
-
製造業
“樹脂製造における原材料管理の作業時間を20%削減でき、業務効率化に繋がりました”
製造部
福田様
サンエス株式会社様は、産業資材用の縫糸・コード類・撚り糸全般を製造・販売されています。自動車産業をはじめとする世界のものづくりを下支えし、社会に貢献していくという経営理念のもと、創業から75年以上高品質な製品をご提供し、お客様の多様なニーズに合わせた製品開発に取り組まれています。今回は「kinveni(キンビニ)シリーズ QR・バーコード読み取り」を導入された、製造部の福田様に、導入背景や導入後の効果についてお話を伺いました。
1.導入背景
取引先からの監査をクリアできるよう原材料管理を強化したい
Q:kinveniシリーズ QR・バーコード読み取りを導入した背景を教えてください。
A:数年前から、自社製品の海外展開に向けて取り組んでいますが、取引先となる海外メーカーからは、”原材料を間違えるリスクを徹底的に排除すること”を求められています。そのため、樹脂製品を製造する際に、どの生産ロットの原材料を使用するかを記録した上で、製造レシピと照合し、原材料の間違いが無いように徹底管理する必要がありました。
kinveniを導入する前は、使用する原材料と生産ロットの情報をkintoneに手入力し、製造レシピと照合していました。
しかし、原材料名や生産ロットは、数字やアルファベットなど様々な文字列で構成されており、入力に時間が掛かる上に、誤入力も多く、照合に手間取っていました。加えて、データは入力後も容易に編集ができたため、改ざんされる可能性があるのではないかとご指摘を受けていました。
さらに、原材料は人が倉庫在庫を目視で確認していましたが、その際の取り違えリスクを排除するためにも、QRコードを活用した照合システムを導入したいと考えました。
-
▲ kinveni導入前の原材料管理アプリ画面
Q:様々なQRコード読み取りサービスがある中でkinveniシリーズを選んでいただいた理由を教えてください。
A:kinveni導入前は他社のQR読み取りプラグインを使用していたのですが、原材料名と生産ロットで1項目ごとにQRコードを読み取る必要があり、手間が多く、また動作が不安定なことも多々あり、使い勝手に不満の声が上がっていました。
そのような状況の中、他のプラグインをネット検索で調べていたところ、CISのkinveniシリーズを知り、試用してみることにしました。
その結果、kinveniシリーズは、とても動作が安定しており、1回の読み取りで複数フィールドへ分割入力できるという機能が弊社の要望とマッチしていると思いました。また、多数のQRコード規格に対応しており、細かい作り込みにも好印象を受けました。
2.導入後の効果
QRコードを活用した原材料照合により管理レベル強化を実現
照合作業にかかる時間も20%削減
Q:kinveniシリーズを導入後、これまでの課題はどのように解決されましたか?
A:kinveniシリーズを導入し、原材料に貼り付けたQRコードを読み取って、製造レシピと一致しているかを照合するシステムを作成しました。手入力していた際は入力ミスが多く、何度も修正を繰り返していましたが、QRコードで入力することにより、入力ミスがゼロになりました。
また、人が入力した情報ではなく、システムで読み取った情報と照合しているため、海外の取引先から求められている管理レベルの基準をクリアすることができました。
さらに、データはQRコードからのみ入力できる仕様にしたため、画面上から編集してデータを改ざんされるリスクがなくなったことも評価いただきました。
-
▲ kinveni導入後の原材料管理アプリ画面
Q:導入後、変化や効果はありましたか?
A:1つのQRコードに複数の情報を入れ、読み取り時に分割して取り出し、任意のフィールドに入力できるため、読み取りの回数を減らすことができました。その結果、樹脂製造における原材料管理の作業時間を20%削減でき、業務効率化に繋がりました。読み取り時の手間が減るということで作業員からの評判も非常に良かったです。
また、kinveni導入時は、読み取りの際、端末の背面カメラしか対応していなかったため、樹脂が付いた手でタブレットを持ち、撮影することが多々ありました。
そのような中、CISに相談したところ、アップデート時に前面カメラでも読み取りができるよう改善いただき、今はタブレットを固定したままQRコードを読み取ることができるようになりました。タブレットが樹脂で汚れる心配がなくなり、大変助かりました。
3.今後の展望
更なるQRコード活用とデータの有効活用を目指す
Q:今後実現したいことはありますか?
A:樹脂製造における原材料の照合によりQRコードの有効性を確認できたので、今後は他の製造工程にも活用していきたいと考えています。ゆくゆくは在庫管理などでも活用し、QRコード活用の幅をどんどん広げていきたいですね。
また、kintoneを使い始めてから3年が経ち、それなりにデータも積み上がってきているので、今後は「データ活用(見える化)」も進めていきたいと考えています。その際はkinveniシリーズの複合グラフもぜひ検討したいです。
※ QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です
会社名:サンエス株式会社
URL:https://www.sanesu-bond.co.jp/
事業内容:
産業資材用の縫糸・コード類・撚り糸全般の製造や蓄光糸等、特殊糸の製造および販売