濃飛倉庫運輸株式会社様

IBM「i統合」と「Strowzie V7000ストレージ」を活用し、災害時の業務データ復旧システムを構築。

  • インフラ・イノベーション

  • 運輸業

“大規模地震などの広域災害を想定したBCPレベル向上、管理・運用コストを削減を実現。”

現状課題

基幹業務の物流システム(IBM i:旧PowerSystems)と貿易業務などの重要システム(IBM FlexSystem)は、本社マシンルームの単一ロケーションで運用していた為、大規模地震などの広域災害を想定したBCPへの対策が課題のシステム環境でした。
日次でバックアップテープを遠隔地に搬送することによりデータ保護はされておりましたが、テープからのデータ復元には長時間を要することから、迅速な業務再開の観点で改善が必要とされていました。

導入の背景

本社マシンルームで稼働している物流システムや貿易関連システムは、国内の運送や海外との物流など、会社にとっての最重要業務を制御するものであり、また、給与システム本稼動後の2015年に、広域災害で本社システムが壊滅しデータが失われても、代替サーバー調達後短時間で業務の再開が可能な遠隔地データ保管の方法を検討しておりました。
遠隔地にできるだけリアルタイムに近いデータ冗長化ができること、代替サーバー調達後はデータ復元作業をすることなく業務を再開できることを目標とし、ストレージシステムを本社と遠隔地設置の二台体制とし、ネットワーク経由によるデータの逐次転送/同期化できるシステム構成を検討することになりました。

対策

  1. 遠隔地へのデータ冗長化を実現するために、IBMストレージV7000を岐阜市の本社マシンルームと滋賀県栗東市に設置しネットワークで接続、Global Mirrorの非同期転送機能を使用することにより、ほぼリアルタイムに近い遠隔地間でのデータ冗長化システムを構築しました。
  2. 本社システムが壊滅し業務停止した場合では、代替サーバーを用意してから栗東市のIBMストレージV7000に接続することにより、データの復元操作をすることなく、最低限の切り替え作業により業務の再開を可能にしています。
  3. IBMストレージV7000のディスク機構としては、SSDを採用してディスクアクセス速度の向上によるレスポンスタイムの短縮を目指しました。
  • BCPレベルのイメージ図

構築システム概要

BCPレベル向上要件のもと、データの遠隔地保管をテープのトラック搬送からIBMストレージV7000のGlobalMirrorに変更。テープ運用の廃止により、管理・運用コストを削減出来ました。
IBM i(基幹業務系システム)に関しては、リアルタイムデータ転送のご要望に対して、本社 ⇔ 栗東営業所間のネットワークを1Gbps(ギャランティ型)で契約。遠隔地でありながら、IBMストレージV7000のGlobalMirrorを実現しました。
データ転送の帯域制限に関しては、IBM iとIBM FlexSystemのサーバからのWirteスループットをストレージ側で1分おきに取得し、Qperfツールにて可視化し管理する事により、業務影響が出ないベストな帯域制限値を実現しました。

  • GobalMirror概要図

IBM iのGobalMirrorでは、以下の課題点に対し対策を行っております。

  1. データの論理的要因に伴う破損に対して、破損したデータも遠隔地に転送される可能性がある。
  2. 障害時、サーバ側のIO状態によっては遠隔地のデータが破損する恐れがある。

上記①②のリカバリー対応としては、1日1回サーバ側のIOがない時間帯にGlobalMirrorを停止して、遠隔地側のIBMストレージV7000に対してFlashCopyを実施しています。

  • IBM Power System(IBMi)のGobalMirrorのイメージ図

IBM FlexSystemで稼働している業務系システムも、重要なシステムとして対策を実施しております。
IBM iと同様にGlobalMirrorを採用すると本社 ⇔ 栗東間のネットワーク帯域を超えてしまう為、基幹システムのネットワーク帯域を優先させた状態で、IBM FlexSystem側もGlobalMirror を採用。
GlobalMirror with ChangeVolumeにより少ないネットワーク帯域でGlobalMirrorを実現しました。
また、FlashCopyのサイクルも稼働している業務の重要度によって、300秒と3600秒の2パターンで設定しています。

  • IBM Flex SystemのGobal Mirror with Cange Volumeのイメージ図

導入プロダクトのご紹介

IBM i:旧PowerSystems

IBM FlaxSystem
IBM Storwize V7000 Systems

会社名:濃飛倉庫運輸株式会社
URL:http://www.nohhi.co.jp/
事業内容:
倉庫業、貨物自動車運送事業、貨物利用運送事業、港湾運送事業、通関業、自動車整備事業、梱包荷造業、油脂販売業、不動産売買賃貸業、付加価値通信サービス及びデータベースサービスの提供、コンピュータによる情報処理ならびにソフトウェアの開発及び販売、損害保険代理業。

CIS担当者

“IBM「i統合」と「Strowzie V7000ストレージ」を活用し、災害時の業務データ復旧システムを構築。”

インフラ・イノベーション推進部

部長相良 将克