新光機器株式会社様

デスクトップ仮想化方式(VDI)導入により、業務PCの運用管理負荷削減と、障害対応の迅速化を実現。

  • インフラ構築

  • 製造業

“物理仮想を問わず端末が一元化されたことで手順が標準化、併せてセキュリティレベルを上げることができました。”

デスクトップ仮想化方式(VDI)導入による、運用管理負荷の削減

デスクトップ仮想化方式(VDI)導入による、社内業務パソコンに対しての運用管理負荷削減と、障害対応の迅速化を実現

お客様紹介

抵抗溶接電極関連の総合メーカーを基礎として、設計・製造・販売を一貫して自社で手掛け、溶接電極関連の総合メーカーを指向。

  • 専門スタッフによる技術サポート体制を整え、直接現場におけるアドバイス、座学講習を通じ、お客様へ「技術の伝承」を提供。
  • 抵抗溶接技術では「チェックシートによる診断」、さらには「座学講習」実施。
  • アーク溶接技術では現場溶接工程、溶接不適合品を観察する中で「原因と対策の提案」さらに「座学学習」実施。

上記を踏まえ溶接現場密着の営業を旨として、お客様一体感の中で、困りごとを把握し、課題解決の提案が出来る力を蓄積、日常活動を展開し「お客様満足」に対応をしています。

お客様の課題と導入背景

現状課題

  • システム管理者1名にて全国6工場+15営業所に配置されているパソコン150台を管理している。
  • パソコン障害発生時は、現地へ出向いて対応を実施する必要がある。
  • 現状利用しているパソコンの基本OS WindowsXPがサポート切れとなる。
  • セキュリティパッチの適用に対して、現場任せとなっているため、同一レベルでの統一が出来ていない。

導入の背景

システム管理者1名に対して6工場+15営業所に配布されているパソコン関係の運用管理するにあたって非常に時間及び労力が掛かっていました。

運用マニュアルを作成し、導入ライセンス等の統一化を図ってきましたが、個別にソフトウェアを導入される事が多く、全体の資産管理も出来ていない状況の為、同状況を解決出来る手段として「本社サイドで一括管理できるシステムを構築する」をテーマに、デスクトップ仮想化(VDI/Ericom)の採用が決定致しました。

対策

  1. Server-VDIを選択しMicrosoftのVDAライセンスを不要にし、導入コストの削減
  2. コネクションブローカー、通信プロトコルとして安価なEricomを選択

構築システム概要

お客様のご要件として、デスクトップ仮想化方式(VDI)の採用は決定路線であり、コスト面に対して、どの仮想化製品を選定するかが大きなポイントとなっていました。

システム更改の一番の効果を得たい部分として運用管理負荷の軽減策を掲げられていましたが、運用コスト面での効果が高いデスクトップ仮想化方式(VDI)も、物理PCとの購入コストに比べると一台当たりの費用が高くなってしまう課題があります。

その実態は、VMware社のHorizon Viewで構築シミュレートした場合の導入費用をハードウェア費用、ソフトウェア費用、作業費用の観点から、それぞれが占める割合を提供価格ベースで試算してコストの課題を整理するところから着手しました。

  • ソフトウェア費用内訳 VDI 導入費用内訳(5年間保守費込)のイメージ図

構築シミュレートを分析した結果を見みると、ハードウェアコストが44%、ソフトウェアコストが47%で、この2つで90%以上を占めています。さらに、ソフトウェアの内訳を見ると、仮想デスクトップを稼働させるための仮想化基盤とコネクションブローカーのHorizon Viewのライセンスの割合は45%ですが、VDI上でWindows 7のようなMicrosoft社のクライアントOSを稼働するためのVDAライセンスが54%を占めています。これは、VDAライセンスが3年単位のサブスクリプション型ライセンスのため、4年目には再度3年分を購入する必要が有るためです。このように、VDIのコストが高くなる原因は、VDAライセンス形態が大きな要因となっています。

今回の提案では、VDI導入の大きな足枷となるVDAライセンスを使用しないServer VDIという手法をご提案しました。

Server VDIとは、仮想上のゲストOSをWindows7などのクライアントOSではなく、Windows Server 2012 R2などのサーバーOSを仮想デスクトップのOSとして利用します。構成は何も変更する必要はなく、単純にOSをサーバーOSに入れ替えるだけとなります。サーバーOSのライセンスには、サーバーインスタンスの数ではなく、物理サーバーのCPUに対して課金されるDatacenter Editionと呼ばれるものが存在します。物理サーバーのCPUに対する課金となるため、その物理サーバー上に仮想サーバーを何台稼働させようと、金額は変わりません。最近では、サーバー機器のスペックがかなり向上しているため、今回の提案においても、1台あたりの物理サーバーに50台以上稼働させるサイジングにてハード構成を提案し構築しています。つまり物理サーバーあたりの仮想デスクトップの集約率を高めれば高めるほど、ライセンスコストの圧縮が実現できる提案内容となっています。

ソフトウェア費用で二つ目に大きなウエイトを占めているのが、VDIソフト。今回の提案ポイント二つ目として、Ericom社のPowerTerm WebConnectを使うこと。仮想化ベンダーのVDIソフトよりも安価にVDIを実現できています。

PowerTerm WebConnectのライセンス体系は、あらゆるクライアントデバイスからWindows RDS/TS、VDI、ブレードPC、物理マシンへの快適でセキュアなアクセスを提供するクライアント仮想化ソリューション製品です。幅広い仮想化方式を組み合わせたハイブリッド利用が可能なので、今後ユーザのニーズに応じた最適な利用環境を提供できるところもご評価いただけたポイントではないかと感じています。

配布端末に対しても、お客さまよりご要望を頂いており、クライアント端末老朽化更新を同時に実施しました。お客様のクライアント端末への詳細なご要件に対して、S&I社と協業し、Lenovo社製PCをシンクライアント端末化して提供しております。全国にある拠点に対して、スムーズな展開を行うこと、また、運用サポート面でご担当以外でも対応できるように全てのパソコンの同一性と配布時の簡潔作業にまとめられるよう、製品をカスタマイズできる、Windows Embeddedベースの端末を準備しました。VDI環境の恩恵が最大限受けられることと保守性を重視し、SSDに換装するなどスペシャルなスペックをスタンダードな構成として受け入れられています。

お客様の声

2004年に社内がネットワークで結ばれて以来、長くWindowsXPを利用してきました。当社、拠点が多く、機械トラブルでは、端末を本社に送ってもらい、修理対応をしていたためダウン時間が長い状態でした。

VDIシステムに移行したおかけで、端末の改廃が短くなり、手当も様々な仕様のパソコンのメンテナンスと比べ、物理仮想を問わず端末が一元化されたことで手順が標準化できました。

併せて、ワークグループによる運用から、AD(アクティブディレクトリ)に移行してセキュリティレベルを上げることができました。

CISさんのおかげで、ひとり情シスでも、VDI化ができ、今後の省人化の特効薬と期待しています。

導入プロダクトのご紹介

Ericom社 PowerTerm WebConnect
S&I社 レノボ社製シンクライアント端末ThinBoot ZERO
IBM Storwize V3700 ディスク・システム
IBM System x3650 M4

会社名:新光機器株式会社
URL:http://shinkokiki.co.jp/
事業内容:
抵抗溶接電極関連部品の開発、設計、製造、販売 アーク溶接電極関連部品の開発、設計、製造、販売 タングステン溶接電極関連部品の開発、設計、製造、販売 その他特殊電極の開発、設計、製造、販売 溶接周辺装置の開発・設計・製造・販売

CIS担当者

“デスクトップ仮想化方式(VDI)導入により、業務PCの運用管理負荷削減と、障害対応の迅速化を実現。”

インフラ・プロジェクト担当

担当部長相良 将克