- お客様事例
- 柳生ゴム化成株式会社
柳生ゴム化成株式会社様
基幹システムIBM AS/400をクラウド化 「システム運用コストの削減と災害時の事業継続性の向上を実現」
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インフラ構築
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卸売業
“基幹サーバーのクラウド更改により多くのメリットを得ることができました”
総務部
田端絵里様
名古屋市に拠点を置く柳生ゴム化成株式会社は、ゴム製品および合成樹脂製品の製造・販売を行う先進企業です。「お客様のコストダウンに総⼒を結集すること」を使命として、創業から80年以上、高品質な製品と優れた技術力で業界をリードし、国内外のお客様から信頼を得ていらっしゃいます。
今回は、基幹システム更改に取り組まれた、経営管理部のご担当者様に更改に至った背景とその後の運用効果についてお話を伺いました。
1.導入背景
BCP対策とシステム担当者の育成
Q:基幹システム更改の背景を教えてください。
A:当社の基幹システムは長年AS/400サーバー上で運用されてきましたが、2022年12月にメーカー保守が終了する状況にありました。さらに運用を担当していたベテラン社員が定年を迎えるため、後任への引き継ぎが急務となっていました。このような状況の中、ビジネスを支える基幹システムの安定稼働を確保するため、メーカー保守を受けられる最新サーバーへの更改と後任のシステム担当者の育成・引き継ぎを早急に対応する必要がありました。また、南海トラフ地震を想定した、事業継続計画(BCP対策)も重要な経営課題として認識されていました。
2.導入後の効果
パフォーマンス検証の結果、クラウドへの更改に決定
Q:ご検討の経緯を教えてください。
A:サーバー更改は、オンプレミス、データセンター、クラウドの3つの案を比較検討し、最終的にクラウドへの更改に決めました。当初、クラウドへの更改にはパフォーマンスとコストの面で不安がありました。そこで、CISからの提案で、現行システムのパフォーマンス分析を踏まえた、クラウド環境でのパフォーマンス検証を実施してもらいました。その結果、クラウドリソースの最適化を図ることで、パフォーマンスとコストの不安が払拭され、安心してクラウドへの更改に舵をきることができました。
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▲ 実際にCISが提示した比較表
月次更新業務の残業時間削減
Q:他に変化したことはありましたか?
A:クラウドにしたことで、定期的に迎えるメーカー保守終了によるサーバー更改から解放され、業務効率化に繋がりました。それから想定していなかったのですが、ハードディスクがSSD¹ になったことで、月次更新の処理時間が短縮され、毎月の月次更新業務の残業がなくなりました。
基幹サーバーのクラウド更改により多くのメリットを得ることができたと実感しています。
¹ ソリッド・ステート・ドライブの略で、パソコンなどのデータを記録するための記憶装置。HDD(ハードディスクドライブ)と同じように、パソコンの内蔵ドライブや外付けの記憶装置として使用できる。HDDと比べ、読み書きの速度が非常に速いという利点がある。
3.今後の展望
Q:今後実現したいことはありますか?
A:基幹サーバーの運用管理がなくなったことで、システム担当者が重要なセキュリティ対策やシステムを活用した業務改善に注力することができる環境が整いました。日進月歩で進化するITをビジネスや業務に取り入れ、さらなる成長と発展を目指してまいります。
会社名:柳生ゴム化成株式会社
URL:https://www.yagyu-randp.co.jp/
事業内容:
ゴム・プラスチック・⾦属等の⼯業⽤部品を扱う商社
CIS担当者
“ITインフラの運用軽減とBCP対策というご要望に、クラウド移行のご提案によってお応えすることができました。ポイントはキャパシティ最適化、即ちコストの最適化を図ることでした。これからもクラウド技術を活用しお客様の課題解決に取り組んで参ります。”